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アザラシ

換毛後も変わらぬゴマ模様

2026年5月25日の産経新聞のコラム「ここ見て!!神戸須磨シーワールド」に掲載されました。

ゴマフアザラシは日本の多くの水族館や動物園で飼育されており、「ゴマちゃん」の愛称でも親しまれています。ゴマを散らしたような体表の黒い斑点模様が名前の由来です。日本の近海では5種類のアザラシの仲間を見ることができ、その一種であるゴマフアザラシはオホーツク海やベーリング海、北海道沿岸に生息しています。千島列島やサハリン島、カムチャツカ半島の沿岸で夏を過ごし、10月頃から北海道沿岸に来遊して冬に流氷の上で出産と子育てを行います。体は寒さから身を守るために分厚い皮下脂肪に覆われており、体の熱を奪われないようにしています。また、ツルツルしているように見える体表には実はびっしりと毛が生えています。この体毛は1年に1回、繁殖期を終えた3月から4月に換毛期を迎え、全身の毛が生えかわります。普段は水の中で過ごすことが多いアザラシたちも換毛期に入ると上陸し、春の日差しを浴びて寝ている姿が多く見られます。1か月ほどで新しい毛に生えかわりますが、生えかわり方は個体ごとに異なります。個体ごとに違う斑点模様は、新しい毛に生え変わっても変わりません。個体識別をするのにも役立っています。現在は換毛期を終えて毛に生え変わった姿を見ることができます。ぜひ、ひと足先に衣替えを済ませたゴマフアザラシの毛に注目してごらんください。

海獣展示二課 藤井 基子

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