2026年4月20日(月)の産経新聞のコラム「ここ見て!!神戸須磨シーワールド」に掲載されました。
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イカナゴは北海道から本州沿岸の海底が砂で形成された海域に生息しています。淡路島周辺は、こうした海底が数多く存在することから生息数も多く、イカナゴ漁の好漁場として知られてきました。そのため、新子(しんこ)と呼ばれる未成魚を甘辛く煮た「くぎ煮」という郷土料理があり、春の風物詩として珍重されています。
そんなイカナゴは海中の動物プランクトンを主に食べています。中でも「カイアシ類」というプランクトンの生息数がイカナゴの栄養状態に大きく関わっていることがわかっています。このカイアシ類の生息数が近年、海況の変化で減少しており、これがイカナゴの漁獲量減少の一因になっているのではないかと考えられています。
イカナゴは海水温が低い冬から春にかけて活動しますが、水温が高くなる夏から秋にかけての約5カ月間、海底の砂の中に潜って休む「夏眠(かみん)」という習性があります。当館の展示水槽では、年間を通してたくさんのイカナゴが泳ぎ回る姿をごらんいただくために、他の水槽とは別の特別な冷却機を設置し、夏でも14度前後の水温を維持しています。
また、イカナゴは日中でも砂の中に潜って体を休める習性があります。群の中から砂の中に飛び込む姿や砂からタケノコのように顔を出して休んでいる姿、そして砂から飛び出し群れに戻る姿を見ることができます。その生命力あふれる姿をぜひごらんください。
魚類展示課 柴田謙作




